清真学園
10
茗渓学園
31
3
前半
19
7
後半
12
2023年5月14日(日)
水戸市 サッカー・ラグビー場
関東大会茨城予選決勝

先週の準決勝から1週間、高い緊張感と高揚感で迎えた14日(日)。水戸ツインフィールドにて第71回関東高等学校ラグビーフットボール大会・茨城県予選会決勝に臨みました。対戦相手は茗溪学園。

前半は茗溪のアタックに耐える時間が長い試合展開でした。早い展開に翻弄され、大外でトライを複数取られてしまいました。

前半を3−19で終えて迎えたハーフタイム。選手たちは、劣勢ではあるもののいつもの茗渓戦より好感触を得ていた様子。後半何を意識するのか、どうやってトライを取るかを共有し、残り30分の戦いに向かいました。

後半は前半よりもアタック時間が増えたもののなかなか相手陣でプレーできない戦況。ですが清真が得意とするDFで茗溪の攻撃をゴール前で阻止し、マイボールにして蹴り返す。このようなシーンがいくつか見られ、清真のDFを発揮することができました。けれど茗渓学園のテンポの速い攻撃にやはり苦しみ、前半およそ5分、相手のキック処理からの外展開でトライを取られてしまいました。

3−24になっても気持ちは絶対に落とさない選手たち。どんなに攻められても全員でDFでカバーし合い、ピンチを何度も切り抜けます。DFから得たマイボールをなんとかトライに繋げたい清真ですが、相手の手堅いDFによりボールの継続が容易にできません。さらに後半13分、相手の繊細なキックパスから再びトライを許します。

清真がチャンスを掴んだのは試合終了およそ5分前、相手陣22m内でのラインアウトを獲得しました。チャンスのきっかけはやはり清真のDFから。相手陣10mでの相手ボールのスクラム、外展開を仕掛けてきた茗渓に対し、清真WTBからの痛烈なタックル。結果的に清真のノックオンの判定でしたが、チームを勢い付けます。さらに、そのスクラムからのプレー、相手SOからCTBへの少し乱れたパスを逃さず、清真CTBが再び激烈なタックル。相手のボールが後方へとこぼれ、一気にトライゾーンにボールが近づきます。急いで処理に入る茗渓、タッチライン付近でボールを拾ったところに清真はプレッシャーをかけてタッチライン外に押し出し、清真のラインアウトとなりました。

ラインアウトではモールを選択したFW。5mライン付近にラックを作ったところからFWの真っ向勝負。ラックからボールを直接持ち出し、トライゾーンに少しずつ、でも確実に近づいていきます。ラインアウトからおよそ2分間、一進一退の攻防が続き、ついに後半27分過ぎ、トライを奪い7点を取り返しました。

結果10−31で終えた今回の試合。負けはしたものの、成長を感じられた試合。岡田組のこれまでの努力があの1トライには詰まっている気がします。「新人戦と比べて、茗渓に許した点数は同じ。でもアタックの面では確実に成長している。」と語る主将。もう1段階更に上のステージに立つために、これからは勝ちにこだわれるチームを目指したいと後日ミーティングで話していました。

それを試すのが6月の関東大会。各県のハイレベルなチームたちと試合をすることができます。強豪校たちと戦う中でも勝ち切れるチームを目指し、これからの練習に励みます。今回の試合で浮き出た反省点を活かし、大会に挑みますので、これからも応援、よろしくお願いします。